こんにちは、ひまねこです。
皆さん、友達や同僚、上司や部下と話していて。。。
ちゃんと説明したのに、なんか言ったことが伝わってないな~。
さっき話したじゃん!私の話、全然聞いてない!!
なんて経験ないでしょうか?みんな一度はこうした状況を経験して、「面倒くさい」と思いながらも、同じ説明を何度もしたことがあるはずです。
今回の記事では、「人に何かを伝える」ことに苦労している、「なんで相手は分かってくれないんだ!」と思っている方のために、「伝える力」について考えていきたいと思います。
いや、そもそも相手の理解力がないんじゃー!
と、思っている方もいると思います。
でも、相手の理解力が上がるのを待っている時間が、そもそも自分にとって時間の無駄です。また、もしかすると原因は相手ではなく、自分にあるのかも知れません。
まずは、自分のできる範囲で対策することが、自分の時間の節約とスキルアップにつながる前向きな行動だと思います。
この記事では『1分で話せ(著:伊藤羊一、出版社:SBクリエイティブ株式会社)』より、その考え方やテクニックなどを抜粋して紹介します。著者の伊藤羊一さんは、東京大学を経済学部を卒業され、孫正義の後継者を育てるソフトバンクアカデミアの国内CEOコースで年間1位の成績を修めた、非常に優秀な方です。プレゼンのプロです。
そのプロが書いた本を、私がさらに要約して紹介します。この記事を読んでいただくと、「相手に伝わる話し方のコツ」が分かるようになり、コミュニケーションにおけるイライラが減っているはずです。
では、早速始めましょう!
1, はじめに(心構え)
ここでは、まず皆さんに知っておいてほしいことを説明します。
1-1, 相手はこちらの話に興味はないし、聞いてない
そうです。相手に何かを伝えたいのであれば、まずこの前提で考えていきましょう。
「自分が伝えたい事と話せば、相手は真面目に話を聞いてくれる。」→ではないのです。
仕事の関係など、外的な要因のために話を聞いている風に見えるだけです。相手は本心から興味を持っているわけではありません。
だからこそ、「伝える力」が重要になってきます。
1-2, 簡単に、分かりやすく伝えることが大事
相手が興味がないわけですから、なるべく「簡単に」「分かりやすく」伝えることを意識しないといけません。
『1分で話せ』の著者の方としては、タイトルのように「1分で話せるように話を組み立て、伝えよう」との事です。
ただでさえ相手がこちらの話に興味がないのであれば、「だらだら」話してしまっては、さらにこちらの話を聞いてくれなくなってしまいます。
2, 話す相手のことをもっと考える
さて、「1, はじめに(心構え)」を読んでもらうと分かるように、伝える力の基本は相手のことを考えることです。
ここでは、さらに踏み込んで、「相手のことを考える」具体的なポイントを挙げていきます。
2-1, 相手は誰で、何に興味を持っているか?
相手に何かを話すとき、伝えるとき、そのやり方って「相手」によって最適な方法は違うと思いませんか?
伝え方を相手によってカスタマイズする必要がありそうですよね。
このとき、相手の「立場」「興味を持っていること」「話す内容にどの程度詳しいか?」「どう話すとネガティブになるか?」などを前もって考えておくと、話の内容が相手に伝わる可能性がぐっと高まります。
話す相手とその反応がイメージできると、「話す内容」「言葉遣い」「話し方」が自然と出来上がっていきます。
「話す相手とその反応」が「伝え方」「内容」を作ると言えるかも知れませんね。
2-2, ゴールは何か?
相手のことを考えた後は、「ゴールは何か?」を考えましょう。
ここでひとつ注意しないといけない事があります。
「相手に理解してもらう」はゴールではありません。
理解してもらった上で、「賛成してほしいのか?」「意見がほしいのか?」「何かやってもらいたいのか?」、つまり「相手がどこまでやればいいのか?」を決めるということを意識して下さい。
3, 話す内容をピラミッドで考えよう
最後に、テクニック的な面から興味深い方法を抜粋してお伝えします。
それは、伝える内容を「主張・結論」「根拠」「事実」の3段ピラミッドに分けて、上から説明していくというものです。
伝えたいことを内容から階層別に分け、順序立てて説明をしようという意味です。
では、それぞれ順番に見ていきましょう!
3-1, 伝える内容のピラミッド化
まず、ピラミッド化ですが、言葉で説明するより図で見た方が分かりやすいと思います。
ピラミッドのイメージは下のような感じです。こちらに沿って、伝えたい事や話したい事を分けていきます。
皆さん、これを見てどうでしょうか?
なんやこれー!こんなんで意味分かるかーー-!
その通りです。全然イメージできないですよね。分かります。
ですので、じゃあ実際に使うとどんな感じなのか、具体例を作ってみました!
今度はどうですか?
最初の図より、かなり身近な感じになったと思います。これが、伝える内容のピラミッド化です。
下に行くほど具体的になっていき、データなどで示せるものになります。
これでやるべき事ははほぼ終わりました。
なぜか?
皆さんの頭の中が整理されて、伝えたい事がどんな構造になっているか認識できたからです。
あとは、どのように話すのかに注意すれば完璧です。
3-2, ピラミッドの上から話していく
次に、どうやって伝えるかですが、さきほど言ったように上から話していきます。
「結論・主張」→「根拠」→「事実」の順番で話していきます。イメージとしては、こんな感じ。
1分で話す場合には、事実(一番下の青枠)は説得力のあるもの1つか2つを言えれば十分です。すべて話すほどの時間はないので。
では、おためしで上の図をピラミッドに沿って上から説明してみます。
「私は、今住んでいる町が好きです。理由は3つあります。」
「1つ目は、治安が良いからです。私の町は犯罪率がとても低いです。」
「2つ目は、子育てしやすいからです。たとえば、町の行政サポートがとても充実しています。」
「3つ目は、交通の便が良いからです。駅もバス停も整備され、近くにあります。」
どうでしょう?聞き手のみなさんも、私の伝えたいことが具体的にイメージできたのではないでしょうか?
3-3, よくやるミス
ここまで読んでいただいた方は、ピラミッド化の重要性を分かっていただけたと思います。
最後に、うまく自分の考えを伝えられない人のやりがちなミスを確認して終わりにしましょう。
ズバリ、「結論や主張を話さず、事実と根拠ばかり話している」です。
イメージはこんな感じです。
いやー、僕の住んでるところはねー、治安も安定してて、いいところなんだ。ファミリー世帯が多いし、犯罪率だって低いんだよ!だから、子育てにだって最適さ。行政サポートも充実してるし、託児施設や教育施設も揃っていて、お子さんのいる家庭にはぴったりだよ!しかも、交通のだって便利なんだ。交通網が整備されているし、急行も止まるから、どこにいくにも不自由しないんだ!
何、言いたいのこいつーーーー!
分けわからないですよね(笑)
でも、みなさんの周りにもこんな方1人くらいいませんか?
ちなみに、私の知り合いには、こんな感じで話の長いわりに、何言いたいのか分からない人はいます(笑)
自分もそうならないように気を付けましょう。。。
4, まとめ
最後に、この記事のまとめです。
この記事では、「相手に伝わる話し方のコツ」について紹介しました。
- 相手は本心からあなたの話に興味を持っているわけではない
- なるべく簡単に、短く、1分で話せるように話を組み立てよう
- 相手の立場や興味を考えて、伝え方をカスタマイズする
- 話をする目的・ゴールを考えよう。相手に理解してもらうはゴールじゃない!相手にどこまでやってもらうか!
- 伝える内容を「主張・結論」「根拠」「事実」の3段プラミッドに分けて、上から説明していく
これらのコツを活用・意識いただくと、「自分の考えが伝わらない・分かってもらえない」なんてイライラすることが少なくなるはずです。
この記事で紹介した『1分で話せ(著:伊藤羊一、出版社:SBクリエイティブ株式会社)』 には、他にも伝える力を伸ばすコツ・テクニックがたくさん紹介されております。興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
この記事がみなさんのお役に立てていればうれしいです。
では。
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